入れ歯(義歯)治療に
ついて
「人生3番目の歯」の必要性
歯を失ったときの主な治療法としては、「ブリッジ」「インプラント」「入れ歯(義歯)」があります。中でも最もよく知られており、比較的短期間で治療を終えられるのが入れ歯治療です。
近年の研究では、人間の歯の寿命は平均60年くらいとされていますが、人間の平均寿命とあわせて考えると、歯がなくなってから20年以上も長生きできる時代にあります。
そうした背景からも、乳歯、永久歯に続いてご自身にピッタリの「人生3番目の歯」の必要性もまた、より一層高まりつつある時代であると言えます。
入れ歯にも幅広い選択肢があります
当院では保険適用内の入れ歯はもちろん、自費治療の入れ歯も含め幅広い選択肢をご用意し、患者さま一人ひとりのお口の状態・ご予算・ご希望などを踏まえて、ぴったりの入れ歯をご提供しています。
「初めて入れ歯を作りたい」という方はもちろん、今ご使用されている「入れ歯が合わない」などのお悩みをお持ちの方も遠慮なく当院へご相談ください。
「保険の入れ歯」と「自費の入れ歯」
の違い
保険適用内の入れ歯は、比較的費用を安く抑えて作ることができます。ただし、使える材料や作る過程に制限があるため、見た目が目立ちやすい、噛みづらいといった違和感を覚える場合が少なくありません。
一方で自費の入れ歯は、比較的費用が高くなりますが、材料も制作工程も自由に選ぶことができるため、見た目も自然で違和感が少なく、よく噛める・長持ちしやすいものなど、一人ひとりの症状やご希望に合わせたオーダーメイドの入れ歯をお作りすることができます。
入れ歯の
種類・特徴・費用
保険診療
レジン床義歯
保険診療で利用できる素材は、総入れ歯・部分入れ歯ともにレジンという歯科用プラスチック製のみとなります。
メリット
- 安価で作れる
- 調整や修理がしやすい
デメリット
- 噛み心地が悪い場合がある
- 床(本体・土台部分)に厚みがあり
違和感がある - 耐久性がやや劣る
部分入れ歯
数本の歯を失った場合には部分的な入れ歯を製作します。保険診療では金属のバネ(クラスプ)で固定するタイプとなります。
メリット
- 安価で作れる
デメリット
- 金属のバネが目立ちやすい
- 固いものが噛みづらい
- バネを引っかける健康な歯に
負担がかかる
自費診療
ノンクラスプデンチャー
シリコン素材でできているため、歯ぐきに当たる部分の負担を軽減することができます。
また、部分入れ歯では金属のバネを使用しないため、見た目も自然で目立ちにくい装置となっています。
メリット
- 金属のバネを使用しないため見た目が自然
- シリコンが負担を吸着し周囲の歯にもやさしい
- クッション効果で噛み締めることが
できる - 金属アレルギーの心配がない
デメリット
- 時間経過とともに変色する場合がある
- 温度変化に弱く変形には注意
- 飲食物の温度が伝わりにくい
金属床義歯
床(本体・土台部分)が金属製の入れ歯です。
食事の温度を感じやすく、また生体親和性に優れた金属を材料にしたものを扱っているため、金属アレルギーの心配が少ないのも特徴です。
メリット
- 薄く軽量
- 丈夫で汚れにくい
- 飲食物の温度が伝わりやすく食事をより楽しめる
- 身体に優しい金属のため
金属アレルギーの心配が少ない
デメリット
- 自費診療のため高額になりやすい
インプラントオーバーデンチャー
外科手術で数本のインプラントを顎の骨に埋入して固定する入れ歯です。
入れ歯をしっかり固定できるため装着感に優れ、またご自身で取り外すこともできます。
メリット
- 非常に噛み心地がよい
- しっかりと固定できて外れにくい
- 見た目が自然でキレイ
- 取り外しが自分で簡単にでき、
お手入れしやすい
デメリット
- 自費診療で高額になりやすい
- インプラントを埋め込む外科的手術が必要
- 顎の骨の状態によっては適用できない